A Place For My Head

I am going to start at minus one

0 notes

朝日新聞より引用 「音楽に出来ること」 2013年1月8日オピニオンの記事より

朝日新聞の「オピニオン」に書いてある記事が心に響いた。

ミラノ・スカラ座で音楽監督をやっているブエノスアイレス生まれのロシア系ユダヤ人、ダニエルさん。

彼は「互いに譲らぬものに対し、芸術の力はどこまで及ぶのか」と問題提起を続ける。

イスラエルに移住し、指揮者、ピアニストとして世界各地に出向いた。

彼はこう語る。

「音楽が何かを達成できるのは、演奏する人と聴く人がひとつの場所に居合わせている時のみです。

日中がそれぞれ何を主張しようと、音楽家と聴衆を出会わせる場所を、

まずつくらねばなりません。同じ場所に人々が集い、そこに音楽が生まれるなら、

少しなりとも良き道へと進むことができると私は信じます。」

また、彼はパレスチナ擁護の姿勢を貫いた思想家の故・サイード氏と、イスラエルとアラブの若者たちを

集めてオーケストラを作ったらしい。

「政治的、歴史的な理由で分かたれる前に、音楽を通じて互いに人間として出会い、

認め合うことが出来るのだと、私自身が教えられました。

あるときバイオリンのセクションで、アラブの若者とイスラエルの若者が、ある曲の中の音を

どう響かせるべきか、そのためにどう弓を動かせばいいのか、真剣に探求している光景を見ました。

そこにはイスラエルもアラブもない、ただの2人の人間がいるだけでした。」

彼は1990年代からベルリン国立歌劇場の音楽総監督を務めているそう。

ドイツが己の戦争責任に真剣に向き合うことが無かったら、かの地のために働くことなど全く考えられなかった。

ホロコーストを戒める碑を建立するだけでは十分ではない。大切なのは現在であり、未来への希望を育てること。

だから、ドイツの地を新しい交流の礎にすることに、大きな意味を感じたという。

ユダヤ人のドイツに対する思い。難しいところはたくさんあるんだと思う。

けど、彼は大切なのは未来への希望を育てること、そう語っている。

まさに、文中にも書かれていた今問題となっている日中問題にも言えることなのでは・・・。

この記事を読んで、過去から学び、未来へ生かすことの重要性を再確認出来た。

現在のパレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとの対立に関して、彼はこう言っている。

「93年に政治解決を試みたオスロ合意は完全な誤りでした。中東問題の本質は政治ではなく、

人間そのものの対立です。ふたつの民族が地球上のほんの小さな土地に対し、

自分たちこそがそこに住む権利を持っていると主張する。双方が、その権利を絶対のものだと信じている。

そこに政治的、軍事的解決の可能性などありえないのです。」

「ただ悲観的になるのも間違いです。いずれにもこの地に住む権利がある。そう認め合い、

スタート地点に立てる可能性はあります。パレスチナ系のサイードとイスラエル人の私の対話は、

その希望の縮図だったのかもしれません。私たちは簡単に分かりあおうとはせず、

異なる意見を交わすことそのものを楽しむことにしたのです。敵対する地域に生まれた私たちの、

いったい何が違うのか。違いを知ること、ノーということ。そこからすべてが始まるのだと私たちは信じた。」

また、指揮者・ピアニストとして、「音楽の力はふたつある。嫌なことを忘れさせる力、そして世界を理解させる力だ。」

と述べている。確かに音楽は世界共通かもしれない。

日本人だって洋楽を聞いて楽しむ。外国人だって他国の曲を聞いたりして踊ったり楽しく時を過ごしたりする。

最近のブーム、PSYの江南スタイルだって、凄い勢いで世界中の人が聴いて楽しんでいる。

youtubeで見たけど、ミラノの大聖堂の前でみんな韓国の曲を聞いて歌って楽しそうだった。

(踊りすぎで亡くなったという事件を聞いたけど真偽はいかに(*_*; )

言語が分からなくても、文化が違っても、国が違っても、音楽はいつだって楽しめる。

そういった点で、凄く納得した。

音楽に特化しなくてもきっと、他にもあるんだろうけどね^^

最後に彼が述べた言葉。

「ホロコーストから生き延びた人々に対し、大きな敬意を抱いています。

私は音楽を利用し、何らかの政治的合意を達成しようとしているわけでもありません。

争う者同士を結びつけようとしているわけでもありません。

’敵’とみなしている者同士を、まずは’人間’として向き合わせる。

そのための素朴な試みに、音楽の可能性を賭けたいのです。」

ダニエルさんみたいな人がた~~~くさん居れば、

きっと世界は平和になるのになー。

過去を繰り返すようなそんな世界は嫌いです。歴史から学ぼうという姿勢って大事だね。

なんとなく、前に見たTEDの9・11のプレゼン

「The mothers who found forgiveness, friendship」を思い出したので貼っておこう。

http://www.youtube.com/watch?v=7-4R52q6eQA